巻き爪の治療と手術
巻き爪・陥入爪(かんにゅうそう)の特徴や治療・手術について
巻き爪とは、爪両端部分が強く内側に湾曲(横方向へ巻いた状態)になった状態を言います。
多くは負担のかかりやすい親指の足の爪であることが多いのですが、その他の指も巻き爪になるケースがあります。
巻き爪の原因として、多くは爪の外縁部分を深く切ること(いわゆる深爪)により生じますが、ハイヒールや幅の狭い靴を履いたり、つま先に重心のかかるスポーツ(テニス、サッカー、バスケットボールなど)でも生じます。
「巻き爪」と「陥入爪(かんにゅうそう)」
陥入爪は爪の両端が皮膚に食い込むことで、爪の周囲に痛みや炎症を起こしたものです。
一般的には「陥入爪」=「巻き爪」と捉えられていることが多く、混同されやすい名称です。
※ここでは患者様に馴染みの多い名称であることから、巻き爪としてご説明しております。
陥入爪(かんにゅうそう)と巻き爪治療についての記事掲載
巻き爪の治療方法
巻き爪の治療方法にはいくつかあり、主な方法は以下の通りです。
- 巻き爪の端を切除し、爪を作る組織である爪母(そうぼ)をフェノールで破壊する方法
- アクリル樹脂を用いて、人工爪を形成する方法
- 形状記憶ワイアーを用いて、巻き爪の湾曲を矯正する方法
- 爪と爪郭(そうかく)の一部を、ひとかたまりとして切除する方法
当院では 1.のフェノール法で行っており、巻き爪治療は健康保険適用です。
フェノール法は手術後の痛みも少なく、見た目もキレイで早く治ります。
手術写真をご覧になりたくない場合を考慮し、はじめは手順を文字のみで掲載しています。
写真と共に詳細を表示する際は、下の「写真を全て見る」をクリックしてください。
もしくは個別に「写真と説明【ひらく】」から、該当項目のみの表示も出来ます。
巻き爪・陥入爪(かんにゅうそう)の手術方法
1.局所麻酔後、指の付け根を止血
右足第1拇趾(親指)の巻き爪です。
局所麻酔を注射し、指の付け根にゴムを巻いて止血します。
2.陥入部分の爪切除
メスで、爪の陥入(巻いている)部分を切除します。
爪の縁を爪母ごと切除することで、爪の横幅を狭くします。
3.陥入部分の爪を抜き取り
メスで切除した爪の陥入部分を、鉗子(かんし)で抜きます。
爪が作られる部分である、爪母(そうぼ)から抜き取ります。
4.陥入部分を抜いた爪の状態
写真は陥入部分を抜き終わった状態です。
爪の幅が、数ミリ狭くなっています。
5.フェノールを挿入
化学物質「フェノール」を綿棒に付け、爪の根元にあてます。
これによって、カットした爪部分が生えてこなくなります。
6.抗生物質の軟膏を塗布
抗生物質入りの軟膏を塗ります。
フェノール法は縫合する必要がないため、治療後の痛みが少なく早く治ります。
7. ガーゼをあててテープで固定
最後にガーゼをあてて、テープで固定します。
手術にかかる時間は10分程度で、術後の痛みは軽度です。
当院にて巻き爪・陥入爪(かんにゅうそう)の手術を受けられる方へ(手術同意書)
陥入爪(巻き爪)同意書(PDFファイル)をダウンロードしてご利用いただけます。
受診の際、受付までお持ちくださいますようお願いいたします。
あらかじめ内容をご確認いただけるよう掲載しております。
ご来院時でもご署名していただけますので、必ずしも事前にご署名を
していただく必要はございません。
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