脂肪腫(しぼうしゅ)の治療と手術
脂肪腫(しぼうしゅ)の特徴や治療・手術について
脂肪腫(しぼうしゅ)とは脂肪細胞が局所的に増殖して出来た、いわゆる良性腫瘍の一種です。
全身どこにでも発生し、粉瘤(ふんりゅう)とよく間違えられます。
大きさはくるみ大から鶏卵大が多いですが、放置していると小児頭大になることもあります。
間違いやすい「脂肪腫(しぼうしゅ)」と「粉瘤(ふんりゅう)」
粉瘤とは垢や皮脂が貯まってできた袋状の腫瘍で、脂肪腫とよく間違われます。
粉瘤は中央に小さな穴(小孔)が見られますが、脂肪腫にはないのが大きな違いです。
また、炎症を起こすと粉瘤は痛みを伴いますが、脂肪腫で通常痛くなることはありません。
【皮膚科・皮膚病一般Q&A】粉瘤と脂肪腫の違いについて教えてください
脂肪腫の治療方法は、下でご説明している手術が一般的です。
費用は各種健康保険適用(3割負担)で、約5,000円~。大きさや部位により異なります。
脂肪腫(しぼうしゅ)の手術例・手術方法
通常、線状の切開またはトレパンという筒状のもので穴を開け、脂肪腫を除去します。
当院は形成外科でもありますので、なるべく傷跡を残さないような手術を行っております。
1.脂肪腫のマーキング
写真は下背部に出来た脂肪腫です。
大きさは、8×7cm。まずは脂肪腫のマーキングを行います。
2.局所麻酔と切開
次に局所麻酔をします。
脂肪腫の中央に、1cmほどの切開を入れます。
3.脂肪腫を摘出
鉗子(かんし)で、脂肪腫を少量ずつ摘出して行きます。
4.摘出した脂肪腫
写真は、摘出した脂肪腫です。
5.縫合
縫合して終了となります。
脂肪腫の手術所要時間は、20分ほどです。
当院にて脂肪腫の手術を受けられる方へ(手術同意書)
脂肪腫同意書(PDFファイル)をダウンロードしてご利用いただけます。
受診の際、受付までお持ちくださいますようお願いいたします。
あらかじめ内容をご確認いただけるよう掲載しております。
ご来院時でもご署名していただけますので、必ずしも事前にご署名を
していただく必要はございません。
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